ヨルに目覚めて

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普通じゃなくていいんだよ

普通じゃなくてもいいんだよ:前編

投稿日:

普通。平均的で、周りの人と同じ、ありふれている様。僕は「普通」に翻弄され続ける人生を送ってきた。

僕は小さい頃から発達障害気味の性質があった。注意力散漫で、記憶力が悪く、毎日学校に何かを忘れ、勉強にも集中できなかった。この頃から何となく「自分はみんなと違う」と思い始めていた。思春期の不安定さもあって、僕は学校を休みがちになった。

高校生になって、イジメに遭った。ドラマのようなハードなものではなく、目の前で悪口を言われるとか、ゴミを投げつけられる程度だった。相手の方は「イジリ」としてやっていたと思う。ただ、「自分がイジメの対象になっている」という自覚は、自分の中にあった疎外感と劣等感に火をつけるには十分だった。僕は鬱になり不登校となった。

その高校を辞めて、僕は通信制の高校に転入した。学校の課題は全てネットから送られ、それを解いて提出すれば単位を取れるシステムの学校だった。また、登校は年に一回「スクーリング」と呼ばれる修学旅行のようなものに参加するだけでよく、極力他人と会いたくない自分には最適だった。

高校生を終える頃には精神も落ち着き、僕は医療系の専門学校に通った。相変わらず勉強はできなかったものの、楽しい友人たちと日々を過ごし、なんとか最後までやりきることができた。単位を拾い集め、留年することなく卒業まで漕ぎつけ、国家試験は余裕で合格した。目標であった国家資格を取得した。

就職も決まり、人生で初めての一人暮らしをスタートさせた。そして、いざ入社となったとき、僕は自殺未遂をした。

 

 

 

夜、借りたアパートの一室で一人、ふと考えた。「もう死んでいいんじゃないか」。数年前、高校生の頃に抱いていた感情が蘇った。早く楽になりたかった。これ以上、生きてる辛い思いをするのは嫌だった。

僕の家庭は普通じゃなかった。僕が小さい頃、父は家族や育児のことで大きな負担が重なり、精神を病んでしまった。それが僕へ悪影響だと考えた母は、父と話し合った末、僕を連れて実家に帰った。

そして、僕は心を病み、不登校となった。面倒ばかりをかける僕に限界寸前だった母は「産まなきゃよかった」と吐露した。そのとおりだと思った。僕がこの世に生まれたせいで家族を不幸にしているのだと悟った。僕の心はここで一度死んだ。

母は僕に「高卒の資格だけは取って」と、新しい学校を幾つか探してきた。断る選択肢は残されていなかった。その中で、僕は前に書いた学校を選び、ゆっくりと時間をかけながら落ち着きを取り戻し、無事に卒業した。

高校を卒業したらどうするか決めていなかったが、母は専門学校を勧めてきた。「専門資格を取れば後々役に立つから」とのことだった。僕は首を縦に振り、その学校に入った。それが正しい選択だと信じた。

学校での人間関係はほぼほぼ良好なものであり、僕を気に入ってくれた先生もいた。卒業後の就職先に悩む僕に、先生は「ここに行ってみないか」と就職先を紹介してくれた。僕はここでも首を縦に振った。

そしてあの夜、僕は考えた。自分の人生について。心が一度死んだときから、僕はよく考えもせず、誰かに言われるがまま人生の選択をしてきた。そこにあったのは他人に嫌われたくない一心だった。誰にも見捨てられたくなかった。だから自分で考えることをやめ、他人の願望を叶えるだけの人間になっていた。

本当は物書きの仕事をしたかった。作家でも、記者でも、なんでも、僕が得意な「文字を書くこと」で生きたかった。本当は一度休みたかった。苦手な勉強と人付き合いで疲れ切った身体を癒すために、すぐに就職はせず少し時間を置いてから仕事を始めたかった。本当は学校を辞めたかった。注意力散漫な僕にデータを取り扱う仕事は向いていないと、最初の頃から気づいていた。数年間、僕は自分も他人も騙しながら、恐怖から逃げるためだけに生きていた。

でも言えなかった。「これ以上他人に迷惑をかけるのか」と思うと、誰かに弱音吐くことすら怖くなった。そして、ずっとこれが続くのかと思った。やりたかったわけでもないことを、疲れた心を引きずって、自分の心も騙しながら続けることを、いつまでやり続ければいいんだと思った。終わりが見えなかった。

だから、自分で終わらせたくなった。終わらせるしかないと考えた。生まれてきた罪から逃げたかった。

 

 

 

母は僕に普通を求めていた。普通であることが幸せだと思ったからだ。だから僕に高校を卒業させて、専門で資格も取らせた。一度外れたレールに戻そうとした。

僕は普通じゃなかった。普通なように振る舞うことはできる。でも、そのために他人の何倍もエネルギーを使ってしまう。規律を守ること、他人との関係を作ること、やらなければいけないことを優先させること。やろうと思えばできる。ただ、他人と同じペースでやることができない。無理についていこうとすると、どこかで限界が来る。

それでも、僕は恐れていたから、普通であろうとした。普通でないことは悪いことだと考えた。すると、僕は益々自分のことが嫌いになった。

「なんでみんなと同じように出来ないんだろう」

それは自分の努力不足だと考えた。普通になるための頑張りが足りないのだと思った。だから、頑張っていない自分が嫌いだった。その考えを続けた結果、僕は擦り切れてボロボロになり、自分を殺そうとした。普通を演じるのに疲れてしまった。

僕は誰かに「自分らしく生きれば大丈夫」と言って欲しかった。けど、その気持ちを誰にも打ち明けなかった。だから、誰にも分かるはずはなかった。

これは、僕だけが抱えている気持ちなんだろうか。もしかしたら、他にもそう感じている人は居るんじゃないだろうか。もし居たら、僕のようになってしまわないように声をかけてあげたい。

「普通じゃなくてもいいんだよ」

 

後編につづく。

 

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